/あとがき

 はじめまして、織宮征です。
 まず始めに、この度は対極心識・第一章をお読み下さり本当にありがとうございます。 
 この作品は私、織宮征の処女作に当たるもので、本当はこの第一章で「完結」という形を取る予定でした。
 しかしながら、第一章だけでは数え切れないほどの謎、伏線を残してしまう結果となりました(鬼人、星礼会、そして【対極心識】などetc……)。
 余談ですが、この対極心識という作品は元々「封殺者」という題名でして。テーマは「叶わなかった夢」……つまり千堂鏡夜が遠近湊と過ごした一週間が幻想であったという意味を示しております。
 最初からハッピーエンドに持っていくつもりはなかったのですが、それでも「遠近湊が生き、鏡夜を想い続ける」ことで希望はあると提示させたかった部分もありますね。
 ……と、少し話が脱線してしまいました。すみません。
 ともあれ、第一章を書き上げた時、「この物語、続けることはできないだろうか?」と考え始めたんですね。
 ちょうどその頃に執筆していた作品が、封殺者の世界観と完全な対を成していたので、この作品と封殺者をひとつの作品として成立させようと、色々と考え始めました。
 そうして、結果的に出来上がったのが「対極心識」ですね。
 テーマは「叶わなかった夢」から一変し、「対極を象った存在」へとなりました。正と負。光と闇。陰と陽……そんな、対極によって成り立っている物語の構想を始め、現在に至ります。
 次の更新からは、世界は正の極界……「Correct Direction」から反転し「負の極解」――このサイトのトップページにも表記されている「Mistake Direction」の物語に移行されます。世界観も完全に変化した物語ですが、根本的な部分では「Correct Direction」と変わりありません。
 反転した世界でも、読者の皆様に楽しんでもらえるよう精進していこうと思います。
 では、少し長いあとがきになりましたが、今日はこの辺で。
 これからも、対極心識をどうぞよろしくお願いいたします。

 2012年5月21日 織宮征

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